3D Visual inspection3D検査

3Dデータを高速で取り込み、インラインでの3次元測定を実現。
既存の画像検査システムとの組み合わせで、
従来の画像検査では難しかったワークや検査内容に幅広く対応します。

主な特徴

・高速・高精度な3D測定をインラインで実現
・幅広い応用範囲で、2D検査のさまざまな課題を解消
・既存の画像処理ソフトとの組み合わせで、距離、体積等の測定が可能に
・ロボットや人工知能の活用も可能なトータルパッケージ
一般的な画像検査では2次元の画像データを用いるため、形状や寸法といった平面的な検査は得意でも、傷の深さや溶接痕の形状といった3次元的な判定は苦手な分野です。従来はワークを異なる角度で撮影したり照明の位置を変えたりして複数のデータを取得することで疑似的に3次元の解析を行っていましたが、スピード・コストの両面で大きな課題がありました。 3D検査では、これまでの2Dカメラに代わって、3次元データを直接取り込む「3Dカメラ」を用います。従来の2次元データに「高さ情報」を加えることで、傷の深さやワークの立体的な形状、さらに容積や体積の測定も可能になります。
新たな検出手法(3D LightBurst)により、3D高速取込(200mS)かつ高精度(150万カ所以上の三次元データポイントを検出)を実現。

自動車、電子機器、半導体、食品、医薬品など
幅広い産業分野に導入実績

主な用途

外観検査

2D検査では難しい、複雑な模様のある製品のキズやカケ。高さ情報を利用して異状を判別します。

ピッキング

製品が置かれた状態や数などを瞬時に判別。ロボットアームのピッキング効率を大幅に高めます。

形状認識

複雑な外観の製品の中から、任意の形状を認識。ASSY部品の組付け検査等に力を発揮します。

組付状態の判別

部品の有無に加え、組付け状態も同時判別。完成検査のスピードアップと精度向上を実現します。

従来の画像処理ソフトを使用したまま、3D検査の高機能を追加できます。

機器構成

従来の画像処理ソフトを活用して、スムーズな導入を支援。さらにAIとの組み合わせで、3D検査の本領を発揮


ANYの3Dデータ検査システムは、独自の制御ソフトウェアにより「VisionPRO」など従来の画像処理ソフトと組み合わせることができます。さらに標準パッケージ化することで、3D検査のスムーズな導入を可能としました。

また3Dカメラが取得する膨大なデータを活用するため、COGNEX社のディープラーニングソフト「ViDi」に対応。場合によっては2Dの数千倍にもなる取得データをAIにより解析し、より高度な画像検査の実現を後押しします。

機能と仕様

主な機能
3D形状の測定による
  • 外観検査
  • 有り無し検査
  • 形状・面積測定
  • 文字読取り
  • 組付け検査
  • ピッキング(ある程度整列されていること)

ANY 3D検査 リーフレット[PDF:792.6KB]

基本仕様

3Dエリアスキャンカメラ:以下の4種類から選択が可能

近視野(X × Y) 遠視野(X × Y) 測定範囲(Z)
[拡張の場合]
900 × 675 mm 1750 × 1320 mm 1000 mm
[2000 mm]
520 × 390 mm 645 × 490 mm 400 mm
[800 mm]
280 × 210 mm 285 × 216 mm 80 mm
[190 mm]
60 × 44 mm 65 × 46 mm 12 mm
[30 mm]
※3Dヘッドにカメラ・プロジェクタ内蔵
入出力:PLCにSLMPにて接続(通信のためのラダー不要)
その他:既存の画像処理・ディープラーニングと組み合わせて検査できます。3Dヘッド、PC、PLCともにEthernetケーブル各1本にて簡単接続可能です。